【オイルフェンス編】油流出事故とは?

灯油、重油、軽油といった油類が海、河川、湖沼といった水域に流れ出してしまう事故のことを
総称して油流出事故といいます。

具体例

・船舶の座礁、衝突、沈没などによるタンクの破損からおこる場合
・油田、石油貯蔵施設での事故からの流出の場合
・大小を問わず、タンクからの給油時の不注意や自然災害から発生する場合
(灯油をホームタンクから分ける時の元栓の閉め忘れ・落屑、除雪時におこる配管の破損
 積雪、強風、大雨、台風、地震等自然災害によるホームタンクの損傷など)
・工場等で起こりうる場合
 (ボイラー、排水処理施設のポンプ、油水分離槽、浄化槽の故障・荷下ろしの際に機器の故障から絶縁油が流出)
・陸上の事故で起こりうる場合
 (トラックの燃料蓋の脱落、燃料ホースの破損、切断・荷台の液体原料缶の転倒による流出・廃油の不法投棄)

油流出事故は発生した場合、河川の生態系、水面利用、養殖業をふくむ漁業、
生活用水、農業用水、工業用水、発電用水などのすべての利水に影響を及ぼす可能性があります。

発生時には直ちに応急処置を行い、市町村の役所当関係機関に連絡を行う必要があります。
海面、水路、河川に油吸着材を応急的に設置し、オイルフェンス等で油類を堰き止め、回収することが必要です。