鳥害対策 ヒヨドリ(鵯)

◎ヒヨドリの生態
ヒヨドリは、日本全土に生息する中型の留鳥で、体長約27cm。灰褐色の体と尖った冠羽が特徴です。くちばし、足は黒っぽく頬に赤みがさしているのが特徴。主に森林、都市、公園に適応し、雑食性で果実、昆虫、花の蜜を好みます。春から夏にかけて繁殖し、木の枝に巣を作り、2~4個の卵を産みます。高い飛翔力と警戒心を持ち、鳴き声は「ピーヨ、ピーヨ」と賑やかです。冬には一部が移動するものの、多くは留鳥として定住します。都市部でも見られ人々に親しまれる生態系の一部として重要な役割も果たしており、ています。

◎ヒヨドリの都市部における問題
ヒヨドリは都市部に適応し、庭や公園で見られますが、果実や花の蜜を好むため、家庭菜園や果樹に被害を与えることがあります。特に柑橘類やイチゴなどが狙われやすいです。また、大群で行動することがあり、騒がしい鳴き声が騒音として問題視される場合もあります。さらに、電柱や建物に糞を落とすことが清掃の手間を増やす原因にもなります。バランスの取れた共存が課題です。

◎ヒヨドリと都市部での共生について
ヒヨドリと都市住民が共生するには、果樹や菜園には防鳥ネットを設置、ヒヨドリが餌を求めて都市部に集中しないよう、生息地の緑化を進め、多様な環境を整備が必要となります。過剰繁殖の対策としては、餌付けをおこなわないことが求められます。騒音対策としては、繁殖期において静かなエリアを提供し、過剰な追い払いを控えることが重要です。教育や啓発活動を通じて、住民がヒヨドリの生態を理解し、共存の意識を高めることも効果的です。。ねぐらの適切な管理や生息地の分散を図ることで、人間社会の調和を考慮した保護と管理が求められています。

ヒヨドリ
ムクドリ
ヒヨドリとムクドリのちがい
どちらも、スズメより大きくハトより小さいサイズ
ヒヨドリ:くちばしは細く足とともに黒っぽい、頬に赤みがさしているのが特徴、
ムクドリ:くちばしと足が、橙色であるのが特徴